コートジボワール現地取材レポート

5 4月 2019

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チョコレートの原料と言えばカカオですね。シェア4割を占める世界最大の生産国、西アフリカのコートジボワールのことをご存知でしょうか?ピュラトスの「カカオ・トレース」が2017年にスタートした同国より、ピュラトスジャパンのマーケティング部、長瀬が訪問レポートをお届けします。

コートジボワールの入り口

まず国際空港がある同国最大都市のアビジャンに入ります。高いビルが立ち並び、先進国並みの発展ぶり。しかし車を少し走らせると全くの別世界。のどかな村や山林ばかりで大きな建物はほとんど見当たりません。カカオの一大拠点である西部のサンペドロへと向かいました。

カカオ農村へ

農村に入るには村の酋長さんの許可が必要です。カカオ・トレースのパートナーの紹介で村に入った途端、裸足の子どもたちが元気に飛び跳ねて近寄ってきました。酋長さんらによる歓迎のセレモニーを経ていよいよ農園へ。ピュラトスの「カカオ・トレース」が実施されています。きれいに手入れされた木々に、美しく実ったカカオ。小鳥のさえずりと川のせせらぎだけが聞こえる、心安らぐ場所でした。

生産者トレーニング

近隣のカカオ生産者の皆さまが集まってトレーニング。トレーナーから農園の手入れのポイント学んでいました。カカオは栽培が難しい作物ですが、トレーニングにより収穫量が2~3倍にも増え、さらに品質も良くなってきたそうです。効果が実感できるため、とても熱心に取り組んでいる様子がうかがえました。

発酵・乾燥

品質のよいフレッシュカカオを生産者より高い値段で買い取り、専用施設(ポストハーベストセンター)で発酵・乾燥を行います。一般的には生産者自ら行うことが多いのですが、専門的な技術・知識が必要なので、本プログラムでは一元的にセンターで行っています。これは生産者の負担を軽減する効果もあります。より香り豊かなカカオに仕上がるよう、科学的見地に基づいた発酵・乾燥が行われ、仕上がったカカオ豆は加工工場へと運ばれていきます。

生産者の生活環境

現地で目の当たりにしたのは厳しい生活環境です。電気、水道、ガスはほとんど普及しておらず、当然ながら家電製品はほぼなく、夜は真っ暗。毎日遠くまで歩いて水を汲みに行き、食事のたびに火を起こし、食材も自分たちで作るという生活です。ピュラトスだけでなく、各メーカー様、国際団体様の支援が少しずつ行き届きつつあるものの、世界最大のカカオ生産国を支えるためにはまだ不十分です。

ピュラトスの決意

カカオ生産者と共に丁寧に育てられた高品質なカカオ使用のとびっきりのチョコレートを、プロの皆さまが商品に仕上げ、さらに消費者の皆さまに味わっていただき、カカオ生産者に還元する。私たちピュラトスは、この”ハッピー” の連鎖を広げていきたいと考えています。 生産者の皆さまは日本でどのようにチョコレートが食べられているか興味津々。よりおいしいカカオを育てたいとのこと。カカオ・トレースの取組みをもっと日本の皆さまに紹介していきたいと思いを新たにしました。

とびっきりのチョコレートでつなぐ
あなたと私のハッピーチョコレートサイクル

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